便秘の悩みには腹巻きの活用がおすすめ

便秘の悩みには腹巻きの活用がおすすめ

腹巻き

かつて腹巻は中高年の男女が着用するアイテムというイメージがありましたが、近年は便秘解消に役立つグッズとして若い女性などからも注目を集めています。防寒アイテムである腹巻がなぜ便秘解消に役立つのでしょうか?その理由や着用時のポイントなどを紹介します。

なぜ便秘になるの?

腹巻の効果について説明する前に、便秘になる原因から見ていきましょう。まず排便の仕組みですが、おおむね以下のような流れで行われます。

  • 大腸で消化されなかった食物繊維や腸内細菌などが便となって腸に貯まる
  • 食事によって胃壁が刺激されると神経系の反射運動が起こり、大腸がぜん動運動を開始する
  • 直腸内に便が送られて直腸壁が刺激を受けると、排便中枢に信号が送られて便意を催す
  • 副交感神経が優位になり、直腸のぜん動運動が促されて排便が起こる

以上の流れが正常に行われていれば毎日または1~2日間隔で定期的にお通じがあります。しかし、何らかの理由で排便のプロセスに不都合が生じると便が出にくくなり、慢性的な便秘に陥りやすくなります。

女性が便秘になりやすい理由

便秘は性別や年齢に関係なく起こるものですが、統計的に見ると女性の方が便秘になりやすいと言われています。その理由は大きくわけて3つ挙げられます。

1.筋肉が少ない

女性は男性に比べると筋肉が少ないため、直腸に便を送り出す腹筋も弱く、便秘になりやすい傾向にあります。

2.女性ホルモンの作用

女性ホルモンは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類ありますが、このうち黄体ホルモンには体内に水分や塩分をためこむはたらきがあります。すると便に含まれる水分が少なくなり、便そのものが固くなって排便されにくくなってしまいます。また、黄体ホルモンには妊娠時の流産を防ぐよう、子宮筋の収縮を抑えるはたらきがありますが、それにともなって腸のぜん動運動も低下するのも便秘の一因となっています。

3.ストレス

近年は女性の社会進出にともない、慢性的にストレスを受け続ける女性が増えています。ストレスによって自律神経が乱れると交感神経が優位になり、直腸のぜん動運動が低下しやすくなります。

腹巻が便秘解消に役立つ理由

お腹の張りや肌荒れなどさまざまな症状を引き起こす厄介な便秘ですが、なぜ腹巻を着用すると症状の改善に役立つのでしょうか?その理由は主に2つあります。

1.血流の改善

筋力の低下や冷えなどによって血液の巡りが悪くなると腸の機能が低下し、便秘がちになります。腹巻でお腹を温めると腹部組織の血流が改善されやすくなり、便秘の原因となる血行不良や冷えの解消に役立ちます。

2.副交感神経の活動が優位になる

体が冷えていると心身への負担が大きくなり、ストレスに対抗するための交感神経が活発になってしまいます。腹巻でお腹を温めると心と体の緊張がほぐれ、副交感神経の活動が優位になって腸のぜん動運動が起こりやすくなります。また、副交感神経が優位になるとホルモン分泌の増加にもつながるため、ホルモンバランスの乱れによる便秘に悩まされている方にもうってつけです。

なお、腹部の温熱が便秘解消に役立つことは研究でも立証されており、便秘に悩まされている中高年女性に腹部を温める蒸気温熱シートを1日1回、3週間にわたって使用してもらったところ、排便回数が平均4.1日/週から5.1日/週に改善されたほか、お腹の張りや下痢様症状、腹痛といった症状も軽減されたことが確認されています。

参考:日本看護技術学会 https://equol.jp/efficacy/01/[pdf]

腹巻を上手に使うには?

腹巻は誰でも簡単に着用できる便利なアイテムですが、便秘解消に役立てるにはちょっとしたコツがいります。ここでは腹巻を上手に活用するポイントを2つ紹介します。

1.腹巻は就寝中に使うのがベスト

腹巻は長時間つければいいというわけではなく、一日中着用していると体が怠けてしまって自分の体を温める機能が低下してしまうおそれがあります。ではいつ着用すればいいのかと言うと、実は就寝中がおすすめ。日中は体を動かしたり、食事したりするので内臓も活発に動いていますが、寝ている間は活動が低下して冷えやすくなるので、腹巻で外側から温めると効果的です。

2.腹巻を使う位置

腹巻の効果を最大限に発揮させるためには、ウエストより上、おへそがしっかり隠れるくらいの位置につけるのがベスト。下は腰までカバーすると腹部全体が温まり、より便秘解消に役立ちます。