腸活に役立つエクオールのはたらき

腸内で働くエクオールの力とは?

腸 エクオール

最近健康・美容分野で見聞きすることが多くなったエクオールは、女性が抱えやすい悩みを改善する効果が期待できるとして話題を集めています。ただ、エクオールの有無や生産量には個人差があり、腸内環境が深く関わっていると言われています。今回はエクオールと腸の関係やそのはたらきについてまとめてみました。

エクオールとは?

エクオールとは、イソフラボンの一種であるダイゼインから代謝されるフラボノイドのことです。1932年に馬の尿から発見され、1980年にはヒトの体内にも存在することが確認されました。女性ホルモン「エストロゲン」とよく似たはたらきを持つとされており、美容・健康の両分野での活躍が期待されています。

エクオールに期待できる効果は?

エクオールは人体から発見されて以降、さまざまな研究が行われており、これまでに数々の結果や成果が報告されています。

1.乳がんへの作用

日本人女性の部位別がん年齢調整罹患率において1位を占める乳がん。乳がん細胞は女性ホルモン「エストロゲン」がエストロゲン受容体(ER)αを介して増殖を促進させますが、ERβは乳がん細胞の増殖を抑制することが判明しています。エクオールはERαよりもERβに強く作用する性質を持っているため、乳がんの発生原因にはならず、逆にその作用を抑制する効果が期待されています。

2.骨粗鬆症への作用

女性は閉経が近くなる40代後半以降になると急激に骨密度が減少することから、骨粗鬆症の最大の原因はエストロゲン濃度の減少にあると言われています。女性ホルモン様作用をもつエクオールを摂取すると、骨密度の低下を抑え、骨粗鬆症のリスク低減につながります。この作用は卵巣摘出マウスを使った実験でも確認されており、エクオールを摂取させたところ、骨密度の低下が抑制されたと報告されています。

3.肥満への作用

閉経などによってエストロゲンが減少すると、エネルギーの消費増大をもたらすペプチドホルモン「レプチン」が減少し、脂質代謝に異常があらわれやすくなって肥満の原因となります。エクオールのもとになる大豆食品やイソフラボンを摂取すると、血糖値や悪玉コレステロール値が減少することが臨床研究によって明らかになっており、肥満や糖尿病リスクの低減につながることが期待されています。

参考:公益社団法人 日本ビタミン学会[pdf]
https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/87/8/87_KJ00008826047/_pdf

エクオールは誰でも作れる?

エクオールはダイゼインから代謝される物質と説明しましたが、実はすべての人がダイゼインからエクオールに代謝できるわけではありません。エクオールを作れるのは腸内にエクオール産生菌と呼ばれる細菌を保有している人のみで、その割合は日本人全体のおよそ43%。若い女性に限定するとさらに少なく、20~30%程度しかいないと言われています。

また、エクオール産生菌を保有している人でも、腸内環境の悪化などによって菌の活動が低下している場合はうまくエクオールを産出することができません。逆にエクオールがないと言われていた人でも、腸活を行うことによってエクオール産生菌が活発になれば、エクオールを作れるようになる可能性はゼロではないようです。

エクオールを作れる人と作れない人の違いは?

エクオール産生菌の有無については体質によるところが大きいですが、エクオールを作れる人には以下のような特徴が多く見られるようです。

  • 大豆食品を食べる習慣がある
  • 8時間以上の睡眠を取っている
  • 食物繊維を積極的に摂取している
  • 定期的に運動する習慣がある
  • 喫煙習慣がない

エクオールは大豆などに含まれるダイゼインがもとになっているため、豆腐や豆乳などの大豆食品を多く食べる習慣がある人ほどエクオールを生み出しやすいことがわかります。また、食物繊維の摂取やほどよい睡眠時間、定期的な運動などは便通の改善や腸機能の活発化などに有用です。一方、喫煙習慣がある人は血管が収縮しやすく、腸機能が低下しやすいと言われています。以上のことから、腸のはたらきや状態を良くすることがエクオールの産生率をアップさせる要因になっていると言えるでしょう。

参考:株式会社ヘルスケアシステムズ https://karadacheck.com/check-kit/soy-check/

エクオールを作れるかどうかチェックするには?

自分がエクオールを作れる体質であるかどうかは見た目で判断することはできません。しかし、最近では体内にエクオールがいるかどうかをチェックできるキットが販売されています。自宅で簡単にチェックすることができるので、気になる方は一度試してみるとよいでしょう。定期的に使用すれば、腸活の効果が出ているかどうかの目安にもなりますよ。