人の腸の腸内細菌と腸内環境のお話

腸内細菌と
腸内環境

腸は胃で消化された食べ物を分解し、体に必要な栄養素を吸収していらないものを便として排出しています。そして、この働きを行っているのが、腸内に存在している無数の腸内細菌なのです。

腸内細菌と腸内環境

体で一番大きな臓器の腸には腸内細菌のお花畑が広がっている

無数の腸内細菌が作るお花畑★腸内フローラ

腸は私たちの体の中で、一番大きな臓器であることをご存知でしょうか。その長さは全長なんと約10メートル!筒状になっていてその内側はびっしりとヒダ状になっているのですが、それを開いてすべてを広げると、その面積はテニスコート1面分にもなるのです!そんな大きさのものがお腹の中に納まっているなんて、なんだか不思議な感じがしますね…。そして、腸の内側のひだには、約3万種類、1000兆個にも及ぶ腸内細菌が存在して集落を作っており、それが色鮮やかでまるでお花畑のようなことから、「腸内フローラ」と呼ばれています。

腸で行われる働きは、腸内細菌が担っている

腸は体の健康を支える大事な臓器★
でもその働きは腸内細菌にかかっている

腸は、食べ物から体に必要な栄養素を分解して取り込み、全身に供給するだけでなく、脳内の神経伝達物質を合成したり免疫力を高めたりと、健康な体を保つための大事な役割を担っています。ですがこの働きは、巨大な腸が行っているのではなく、腸内に広がる腸内フローラ、つまり腸内細菌たちによって行われているんです!健康な人は腸内環境が良い状態、と言われますが、それも腸内細菌がいかに多種多様に存在していて、それがバランスよく集まってきれいな腸内フローラを構成しているかにかかっているのです。

腸内細菌との出会い~腸内フローラはどうやってできる?

赤ちゃんの腸内細菌は、お母さんの腸内細菌が受け継がれる

私たちが持つ腸内細菌は、生まれつき持っているものではありません。実は子宮の中って、無菌空間なんです。ですので胎児は腸内細菌を持たずに、お母さんのおなかの中で育ちます。しかし腸内細菌には、体が生きていくのに必要な栄養や免疫力を作り出す大事な役割があります。万が一持たないまま生まれれば、命にさえかかわる危険性があるのです。では赤ちゃんは、どこで腸内細菌を得るのでしょう?それが、赤ちゃんが生まれる時に通る、お母さんの産道の中とされています。つまり、赤ちゃんが初めて出会う腸内細菌は、お母さんの腸内細菌ということになります。

腸内フローラの基盤は乳幼児期がカギとなる

0歳から2歳くらいまでに、
その人の腸内フローラのバランスが決まってしまう

無菌状態で育ち、お母さんの腸内細菌を受け継いで生まれた赤ちゃんは、母乳で腸内にビフィズス菌を増やしていきます。その後離乳食が始まると、母乳以外から様々な細菌を摂り入れられるようになり、徐々にその人独自の腸内フローラを形作っていくのです。こうして腸内フローラの基盤が出来上がるのが、0歳~2歳くらいとされていて、それ以降はほぼ同じ状態で過ごすことになるとされているのです!つまり、乳幼児期にどれだけ多種多様な菌をバランスよく摂り入れることができるかが、その後の腸内環境を決定づけるといっても過言ではないのです。

体を健康に保つ腸内環境を作るには、
腸内細菌のバランスがキーポイント

まとめ

私たちの体を心身ともに健全な状態に保つには、腸内環境が良い状態であることが大切です。そんな腸内環境を左右する腸内フローラの基盤は、乳幼児期にほぼ決まってしまいます。それじゃもうだめじゃん…と思われた方、いいえ!そんなに悲観する必要はありません!基盤となっているものを変えることは難しいですが、良い菌を補強したり腸内環境の悪化を予防することは、大人になってからでもできるそうですよ★