免疫学者藤田紘一郎が提唱する腸の働きについて解説

免疫学者藤田紘一郎が唱える腸の働きとは

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藤田紘一郎は免疫学者であり、寄生虫や熱帯地域での病気、感染症を専門とする医学博士です。腸内細菌が人の免疫力や寿命などにも影響するとして、腸を健康にすることを推奨している、腸内細菌研究の第一人者です。

藤田紘一郎ってどんな人?

旧満州生まれの免疫学者で、東京大学大学院医学系研究科を修了、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学が専門で東京医科歯科大学名誉教授という肩書を持ち、国内外の大学で教授として活動していた医学博士です。サナダムシを飲み込んで15年に渡り自分の腸内で飼育したことは特に有名で、人と寄生虫や微生物の共生という観点で寄生虫学関係の著書を多く執筆しています。

一般的には寄生虫の専門家として広く知られている人物でもあり、「カイチュウ博士」という別名をもつほどです。寄生虫を排除したことが花粉症の原因だとする自説や、腸内細菌が免疫に大きく関与しているという自説を唱えていて、近年では公衆衛生を題材とした本や、ダイエット関連、健康維持関連の著書を執筆しています。

著書がどれもユニークで、難しい専門分野の話や、医学者としての見解を知識のない人でも具体的な腸の健康を保つ方法を理解できるように書いてあるため、読者からの評価も高く、一度読むと他の著書も読んでみたくなる面白い本になっているのが特長です。

藤田紘一郎が唱える免疫力を上げる食事とは

藤田紘一郎が提唱している免疫力を上げる方法は、腸内環境、つまり腸内に存在する細菌のバランスを適正な状態に整えることです。腸内に存在する微生物は、おなじみの善玉菌と悪玉菌、そして特になにもしないが腸内環境が崩れると悪影響を及ぼすことがある日和見菌の3種類があります。

腸内環境を整えることができれば免疫力も向上し、あらゆる健康効果を得られるというのが藤田紘一郎の主張ですが、腸内環境を整えて維持するには食事を利用して行う方法が最もかんたんであり、効果も出やすいため、藤田紘一郎は著書で、腸内環境を整えて得られる効果と、その方法を多く取り扱っています。

最近の代表的な著書は「腸にいいこと」だけをやりなさい!、人の命は腸が9割 大切な腸を病気から守る30の方法、腸内フローラ 医者いらずの驚異の力、病気を防ぐ「腸」の時間割 老化は夜つくられる、腸内革命―腸は、第二の脳であるの5つで、どの著書も腸内環境を整えることが免疫力を向上させるという自説を、藤田紘一郎のユニークな文体でわかりやすく解説されています。

それぞれの著書では藤田紘一郎の医学者としての観点から、現代人が腸内環境を整えるためにはどんな食事が好ましいのかという具体例も記述されています。

腸内環境を整えるために必要な食事をするには?

健康的な食事

おならが臭かったら腸内環境が悪化しているサイン

体臭の改善にも、腸内環境を良くすることが効果的だといわれています。特に臭いおならの原因は悪玉菌の増殖が関係しているとされ、菌活や腸活による腸内環境の改善が、臭いをなくすのに有効な方法とされているのです。

藤田紘一郎が提唱している免疫力を上げる方法は、腸内環境、つまり腸内に存在する細菌のバランスを適正な状態に整えることです。腸内に存在する微生物は、おなじみの善玉菌と悪玉菌、そして特になにもしないが腸内環境が崩れると悪影響を及ぼすことがある日和見菌の3種類があります。

腸内環境を整えることができれば免疫力も向上し、あらゆる健康効果を得られるというのが藤田紘一郎の主張ですが、腸内環境を整えて維持するには食事を利用して行う方法が最もかんたんであり、効果も出やすいため、藤田紘一郎は著書で、腸内環境を整えて得られる効果と、その方法を多く取り扱っています。

最近の代表的な著書は「腸にいいこと」だけをやりなさい!、人の命は腸が9割 大切な腸を病気から守る30の方法、腸内フローラ 医者いらずの驚異の力、病気を防ぐ「腸」の時間割 老化は夜つくられる、腸内革命―腸は、第二の脳であるの5つで、どの著書も腸内環境を整えることが免疫力を向上させるという自説を、藤田紘一郎のユニークな文体でわかりやすく解説されています。

それぞれの著書では藤田紘一郎の医学者としての観点から、現代人が腸内環境を整えるためにはどんな食事が好ましいのかという具体例も記述されています。

腸内環境を整えるために必要な食事をするには?

腸内環境を整えるための食事は色々とありますが、藤田紘一郎が推奨しているのは発酵食品とオリゴ糖、糖アルコールと言われる吸収されにくい甘味成分の多い野菜や果物、そして海藻類を食事に取り入れることです。発酵食品などの腸内環境を整えてくれる可能性のある食品は、毎日の食事に取り入れることでその効果を得られやすくなります。

発酵食品は腸内の有用菌を増やす可能性がある

発酵食品は世界各地に存在し、日本にも伝統的な味噌や醤油、納豆をなど、古来より食べられているものがあります。発酵食品は主にカビの一種である麹菌をはじめとした微生物の働きでタンパク質が分解され、さまざまな物質に変化することで作られ、食物が持つ見た目や風味、栄養価がまったく違った別の食品に生まれ変わります。

基本的に発酵食品は発酵に関与した微生物がそのまま残っている事が多く、発酵食品を食べると発酵に関与した微生物も同時に食べることになりますが、発酵に関係する微生物は体に入ると腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えられる可能性があるとされています。

ビフィズス菌を増やすオリゴ糖

オリゴ糖は人が消化できない糖質の一種で、ビフィズス菌などの腸内に存在する善玉菌と言われる微生物を増やす効果が研究によって確認されています。現在ではサプリメントや菓子類にも使用される事が多く、甘味料としても使用されていますが、整腸作用を期待した特定保健用食品として市販されているものもあります。オリゴ糖にはいくつかの種類があり、特にフラクトオリゴ糖は腸内のビフィズス菌を増やしやすいことが確認されていて、食事に取り入れることで腸内環境を整える効果を期待できます。

糖アルコールと海藻

糖アルコールはソルビトールやエリスリトールに代表される難消化性糖質というもので、微量ですが果物に含まれています。種類によって冷感を感じるなどの特徴を持つため、ガムや飴などの菓子類のほか、歯磨き粉の清涼剤や糖尿病患者向けの甘味料として広く使用されている、現在では特に珍しいものではないものです。

糖アルコールは人が消化吸収しにくいため、取り込むと腸内に住む有用な微生物の餌となり、腸内環境の改善が期待できるとされています。海藻はミネラルと食物繊維の宝庫です。とくに海藻は水溶性の食物繊維が多く含まれています。食物繊維は腸内の善玉菌の餌となり、不要なもの便として外に排出してくれます。

藤田紘一郎が説明する「腸内フローラ」の話

お腹に手を当てる女性

腸内フローラとは、腸に存在する微生物そのものを指します。人の腸内には約1000から3万種類の細菌が住み着いていて、数にして最大約1000兆個、重さでは最大約2kgにもなります。

それぞれの腸内細菌はコロニーといわれる集落を作り、それが色鮮やかな花畑のように見えることから、花畑を意味する「フローラ」と言われ、腸内の花畑ということで腸内フローラと呼ばれるようになりました。

それぞれの腸内フローラは互いに共生している状態で、縄張りをせめぎ合いながらも、互いに生きるための手段を講じている状態にあります。宿主である人間も腸内フローラと共生関係にあり、人が食べたものを分解してエネルギーとして人に還元したり、腸内に侵入した病原菌の感染を防ぐ役割をもっています。藤田紘一郎によれば、全ての腸内フローラには役割があり、善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌のバランスを保つことが健康を保つために重要なであるとしています。

免疫の70%は腸から生み出されている

藤田紘一郎は、腸内フローラが免疫にも大きく関与していることを主張しています。腸内フローラが人の健康に関与していることはすでにわかっていて、現在は5つの役割を持っていることが知られ、その中でも免疫については大きく関与していることがわかっています。

人の免疫力は約70%が腸内細菌と超粘膜細胞で生み出されていて、腸内環境が整っていれば免疫力も正常になりやすいことが知られていますが、腸内フローラについてはまだ未解明の部分があります。他にどのような健康や人の生命活動に対する役割を持っているのかは、現在も研究がつづけられている最中です。

腸内フローラは食物をエネルギーに変えビタミンを作る

人間や動物は食物を食べて消化し生命活動に必要なエネルギーを得ていますが、人間が持つ消化能力は食べたもの全てを消化できるほどの能力がありません。そのため、食べたものから必要なものを取り出す、または作り出す役目の一部を腸内フローラが担っています。

特に食物繊維の消化はほぼ腸内フローラによるもので、人間自体が持つ消化能力では食物繊維を消化、分解することができないので、腸内フローラが人間の代わりに食物繊維を分解して、短鎖脂肪酸という人が生きるために必ず必要になる物質を作り出しています。また、ビタミンBやビタミンK、葉酸、ビオチン、パントテン酸などを作り出して人に供給していることもわかっています。

腸が脳の働きを左右する?

腸内フローラは食物繊維の消化やビタミンの合成だけではなく、ドーパミンやセロトニンを合成していることがわかっています。これらは脳内で働く神経伝達物質で人の生命維持や思考、感情に関わる重要なものです。ドーパミンはアドレナリンやノルアドレナリンの材料となるもので、ホルモンの調節や人間の運動機能、物事への意欲、学習能力に大きく関係します。

セロトニンは精神の安定に関わるもので、心の健康のほかに睡眠にも大きく関わる重要なものです。どちらも不足したり過剰に生み出されてしまうと、うつ症状や感情の抑制ができなくなったり、不眠症の原因にもなります。腸内フローラが乱れてしまうとドーパミンやセロトニンの合成バランスが崩れ、心の健康に問題が起こる可能性があります。

病気の緩和や抑制にも影響する腸内フローラ

腸内フローラは免疫以外にも、いくつかの病気の症状を緩和できる事が試験により証明されています。腸内フローラを適切なバランスに保つと、乳幼児のアレルギー軽減、牛乳などを飲むと下痢を起こしやすい乳糖不耐性の緩和、抗生物質による下痢の緩和、ロタウイルス下痢症の改善、整腸作用といった効果は科学的に証明されていることです。

特に乳幼児のアレルギーに対しては腸内フローラの影響が大きく、ビフィズス菌を増やすとアレルギーが緩和される可能性があることがわかっています。また、大腸がんの抑制やⅡ型糖尿病の抑制、肥満の抑制にも関与している事も報告されています。

この他にも今後研究や試験が必要とされてるものがあり、発がんリスクの低減や免疫調整作用、血圧を下げる、ピロリ菌の抑止、大腸炎の軽減など、今後の研究によってはさらに人の健康増進や病気による症状の緩和が期待できる可能性があります。

腸内バランスを整えてダイエット

ダイエット

腸内フローラのバランスを整えることで、ダイエット効果も期待できます。腸活と言われる腸内環境を整えたダイエット方法は食べることが基本であるため、空腹に耐えるといったストレスと感じることがないのが特徴です。

2016年ごろから話題となった酢キャベツダイエットも腸活によるダイエット方法の1つで、酢キャベツを食べて太りやすい体になるデブ菌を減らすというものです。

藤田紘一郎はデブ菌の名付け親でもあり、著書には酢キャベツダイエットを題材にしたものもあります。酢キャベツは発酵食品なので、食前にこれを食べることで腸内フローラのバランスを整え、同時に食べる量を減らして痩せやすく太りにくい体にするというものです。ダイエットの方法としては難易度が低く、低糖質ダイエットと組わせることで効果も出やすくなるため、腸内環境を整えながらダイエットができます。

長生きにも関与している

腸内フローラは健康長寿との関係が明らかになっていて、健康な高齢者の腸内フローラが30代前後の状態であることが、調査によってわかっています。長寿につながる要因として酪酸や酢酸といった短鎖脂肪酸が大きく影響しているのではと考えられていますが、短鎖脂肪酸は腸内フローラの中でも善玉菌といわれる菌から生成されるため、善玉菌が少ない環境では生成が少なくなる可能性があります。

短鎖脂肪酸は人の生命活動には必須であるほか、抗炎症作用、腸内の環境維持、有害菌の増殖抑制といった役割を持っているため、必要な量が腸内フローラから供給されないと、腸の健康はもとより、体全体の健康にも悪い影響があると考えられています。

なければ人が生きていけない腸内フローラ

人の生命活動には、腸内フローラが大きく関係しています。人間が消化できないものを分解してエネルギーに変換したり、免疫機能や脳内の神経伝達物質の合成、ビタミン類の合成など、人間が生きるために必要なことが、最大で100兆個といわれる小さな微生物によってもたらされています。

しかし、腸内フローラはが正常に働くためには、微生物のバランスが必要です。基本的には善玉菌を言われるビフィズス菌に代表される菌を増やせばよいのですが、悪玉菌にも健康を維持するための役割があるために、悪玉菌も一定数が必要になります。日和見菌といわれる通常の環境では特に利益も害もない微生物も必要なため、それぞれの菌のバランスを確保して維持することが必要です。

腸内フローラはストレスや生活習慣、食生活などでかんたんにバランスを崩してしまいやすいものなので、日頃から腸内環境を維持することに役立つ食事を心がける事が必要です。腸と健康についてはかなり奥深いのですが、藤田紘一郎の著書ではわかりやすく、面白く解説されているので、興味があれば藤田紘一郎の著書を読んでみてください。

藤田紘一郎の著作

藤田紘一郎の著書は数多くありますが、腸についての著書は以下の5つがおすすめです。

「腸にいいこと」だけをやりなさい!

  • 概要
    腸内環境が生命に大きく関与している事がよく分かる内容で、健康を腸で考えることができるようになる本でもあります。とにかく腸が嫌がることを避け、腸を喜ばせ労る生活を送るにはどうすればよいかをこの一冊で理解できるよう作られています。難しい専門用語がないので1冊の健康関係の本としても楽しめる、腸と共に長生きを目指すための指南書です。
  • 価格・出版元
    1,296円、kindle版は1,200円
    毎日新聞出版

人の命は腸が9割 大切な腸を病気から守る30の方法

  • 概要
    日々の生活にかんたんに取り入らられる30の腸を守る方法が詰め込まれた分です。腸の健康を守りつつ、最大限に利用するための方法が医学者の視点で解説されています。特に腸の機能の1つである免疫機能と、食物繊維の重要性がわかりやすく解説されています。シンプルにまとめられているため、読んだその日から腸を守る生活が送れるようになるガイドブック的な本になっています。
  • 価格・出版元
    864円
    ワニブックス

腸内フローラ 医者いらずの驚異の力

  • 概要
    発酵食品と腸内フローラについての解説に特化した本で、腸と腸内細菌がいかに人にとって重要であるかがよく分かるように書かれています。腸内細菌としては誰でも知っている善玉菌の代表格ビフィズス菌から、悪玉菌と言われている大腸菌の役割、常在菌ではないが腸にとっては必要な納豆菌に代表される日和見菌などの重要性と、健康への影響がよく分かる内容になっています。
  • 価格・出版元
    1,152円
    宝島社

病気を防ぐ「腸」の時間割 老化は夜つくられる

  • 概要
    腸から老化を防いで若返りを目指すための方法を解説した本です。いかに老化の進行を遅くするかを腸の健康から考えたもので、腸の時間=体内時計を基準にした、老化を最小限臭わえて体を若返らせるためのヒントがたくさんあり、腸のことを第一に考えた藤田紘一郎が実践する生活習慣が具体的に紹介されています。読んだその日から実践できる、体の若返りを求める人に最適な一冊になっています。
  • 価格・出版元
    864円
    SBクリエイティブ

腸内革命―腸は、第二の脳である

  • 概要
    帳が脳に与える影響を解説し、腸を第二の脳と考えてさまざまな病気の予防につなげるために必要なことが解説されている一冊です。腸内細菌を増やしていくことが体全体の健康リスクを下げるとし、藤田紘一郎が長い医学博士としての経験と研究で得た、いろいろな腸の健康に関する情報がまとめられている、学者としての研究の成果の集大成でもあります。特にうつやアレルギーに悩む人におすすめです。
  • 価格・出版元
    1,118円
    海竜社